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『That Summer Feeling』

発売中

 

収録曲

1. 東粉浜ツアー

2. 街灯の下で蟬が鳴いている

3. かじる豆

4. 夏の暮れ方

5. ヤタケちゃん海へ行く

6. 喫茶ホリディマジック

7. 二人の兄貴

8. 星になったAさん

9. 月面旅行(The Moon)

10. 宝くじに当たったら

11. チート!

12. 大和川を下って

「夏にしか曲が出来ない」ということに気がつきました。師走生まれの雪山育ち、しかも体型が体型故、夏は本当に苦手な季節なんですが…ビーチ・ボーイズとTUBEと私。てな訳で、(海でも恋でもない)満員電車の人熱れと洒落にならない脇汗、爺さんのお通夜と婆さんのシミーズ姿、深夜喫茶に深夜蟬という私のさえない「あの夏の感じ」を自家製南海リズムに乗せて吹いたり、いつもより多めに歌ったり(今回は弾いたり、も)してみました。

 

吹き込みはエンジニア椛島隆さんのスタジオを中心に大阪、東京で2017年の5月~9月にかけて行いました(曲作りとほぼ同時進行)。歌ものの作詞は前作から一緒に曲作りを始めた縦川ウォルターさんに今回もお願いしました。今回の新機軸はspeedometer.こと高山純さん、テン年代の電子音楽家metomeさんに作成してもらった打ち込みトラックを約半数の収録曲に導入したこと。演奏には毎度お世話になりっぱなしのエマーソン北村さんに伊藤大地さん、Matt Soundsの秋廣真一郎さんと森俊也さん、渋さ知らズ他の関根真理さん、CKBの小野瀬雅生さん、カーネーションの直枝政広さん、蛇腹の佐藤芳明さん、マダムギター長見順さん、ボ・ガンボズの岡地曙裕さん、ジャズ系の田中邦和さんと中島徹さんらに加え、日頃から大阪でデモ音源製作を手伝ってくれる「ともえ軍団」の皆にも参加してもらいました。

 

8月某日午後2時、華氏97度。バリサク背負って、PCと着替えを詰め込んだバッグを前カゴに突っ込んだママチャリでスタジオまで片道25分、モチロン日陰一切ナシ。それでも100gも痩せなかった私の「この夏の感じ」を暑中見舞いが返ってきたのは秋だった、みたいな感じでお楽しみ頂ければ幸いです。

 

 

 

曲解説

 

「東粉浜ツアー」

 

チン電に揺られて住吉の粉浜のしじみ開けも見ず隠りてのみや恋ひ渡りなむ。当初はマーティン・デニーっぽいアレンジを考えていましたが、経て、経て、高山純さん考案ダーク・トロピカル・バージョンに落ち着きました。

 

 

「街灯の下で蟬が鳴いている」

 

街灯をお日様と勘違いしたオールナイト蟬の声がジャワジャワ騒がしい熱帯夜。気絶するように眠りに落ちる、ひとりぼっちのB級勤労女子のレゲエ。オーラスの慟哭ギターはCKBの小野瀬雅生さん。

 

 

「かじる豆」

 

「豆」の正体は私にもわからないのですが…週半ば、明日も早起き確定なのに、今夜もフラフラ寄り道してしまうヤロー共の悲哀を自家製ランバダで。格調高いアコーディオンはガレージシャンソンショー他で活躍する蛇腹美男子佐藤芳明さんにお願いしました。

 

 

「夏の暮れ方」

 

逢魔時、開かずの踏切の前で過去と現在が交差する、なんちゃって。二年程前からライブではちょこちょこ歌っていた自家製レゲエを今回はテン年代の電子音楽家metome さんに丸投げしてみました。哀!哀!

 

 

「ヤタケちゃん海へ行く」

 

潮溜まりを眺めているヤタケちゃんはオリックスの大ファン(で、とってもいい奴)。デモの段階ではオーガスタス・パブロ風ファー・イーストものでしたが、いつの間にかクラフトワーク+スーパースター&スター(最高!)が誘う雨の箱作海水浴場、という雰囲気の曲に仕上がりました。間奏のイーリアン・パイプは関西アイリッシュ音楽界のベテラン金子鉄心さん。

 

 

「喫茶ホリディマジック」

 

親友マリコの体験談から生まれたオールナイト喫茶もの。電飾看板とアロワナのいる水槽とディック・セント・ニクラウス。架空の屋号はアメリカで初めて捕まったマルチ商法団体名から頂きました。エマーソン北村さんと関根真理さんに「トロピカル・ディスコ要素」を、カーネーションの直枝政広さんに「サイコーに信用出来ない男」を、各々、お願いしました。

 

 

「二人の兄貴」

 

デモの段階では、なんちゃってハイライフという感じの曲でしたが…経て、経て、イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』っぽい無情の自家製カリプソに仕上がりました。舞台は東北系中華料理店(クミンの香りが店内に染み付いてる)の午後4時、って感じかな。格調高い中華&南海ピアノ演奏はジャズ、サルサ両刀使いの名人中島徹さんにお願いしました。

 

 

「星になったAさん」

 

自家製ノルテーニョ風。工業ビート作成=高山純さん、蛇腹サンプル提供=佐藤芳明さん、濁音ギター実演=ともえ軍団の横山九郎さん。

 

 

「月面旅行(The Moon)」

 

 英吉利の軽音楽家ロン・グッドウィンが1958年に発表した妄想のアウター・スペースものをサン・ラ+最近のジェリー・ダマーズ風に調理してみました。ママチャリでコンビニに向かう途中、満月ではなくてへの字口の弦月を見上げる深夜のイメージ。ベース・フルートは田中邦和さんに、ガース・ハドソン風オルガンはエマーソン北村さんに、音響効果/ダブ加工は椛島隆さん。

 

 

「宝くじに当たったら」

 

浦朋恵専属作詞家(?)縦川ウォルターさんの十八番、B級勤労女子のレゲエ。リズム・セクションはレゲエ系のライブでいつもお世話になっているMatt Soundsの森俊也さんと秋廣真一郎さん、エマーソン北村さん、W伊藤=コンカロックスの伊藤慎也さんとエスカルゴ・マイルスのリン・テ伊藤さん。スタイリスティックスから拝借したコーラスは浦、浦&浦から成る自家製アイ・スリーズ、タクシーを呼び止める声はイコマのサワコ、長見順先輩にもブルーな一鳴きを戴きました。

 

 

「チート!」 

 

いつかは大好きなチップマンクスを…という野望をエンジニアの椛島隆さん(タンプーラ玩具の操作も)に叶えてもらいました。

 

 

「大和川を下って」

 

オーラスは自家製天気予報音楽。阪堺線が川を横切る遠里小野の辺り、土手道を南港に向かってズンズン歩いたり、犬走りまでザーっと降りてみたり、という初秋の浦さんぽ。エレピのソロとベースはmetome さん。エンディングに登場する高架下のドラムスは岡地曙裕さんから戴きました。

 

 

 

 

ジャケット

 

フロントとバック・カバーは雑誌の連載でもお世話になっているキャメラウーマン木村華子さんに「シュッとした」スタジオで撮影してもらいました。私が小脇に抱えているテスコの旧式シンセは椛島さんのスタジオから借りてきたもの。で、お面はメキシコ雑貨TOMBOLAのナンバマンさんからの(これまた)借り物。衣装は10年程前に知人に作ってもらった円盤ドレス(フロント)とマリコ&高山さんと一着¥800で揃えた西班牙製幽霊島Tシャツ(バック)。野菜は大阪高島屋の地下食料品売り場で調達しました。

 

インサートには東南ミナミのイロエロ壁画と私(華子ちゃん撮影)、ザ・たこさんの山口しんじさんもコッソリ参加の偽チカーノ・バンドの偽アー写(千坂恵介さん撮影)、超上海っぽい近所の店とコーチェラのフェス便所+椰子の木(松山良平さん撮影)を散りばめました。デザインは前作でもお世話になった横田百合さん。いつも無理言うてすんません。